ポリオは小さな子どもだけの病気ではありません。

2018/09/12
ポリオというと昔の病気のようですが、世界では現在も流行が続いている国があります。人の行き来が盛んな現代においてはいつでもポリオウイルスが国内に入ってきている危険性はあります。

ポリオは感染しても90%から95%は無症状か後遺症を残さない軽症で終わるのですが一部は一生続くマヒが残ることがあり、小児麻痺と呼ばれてきました。

ポリオ麻痺は乳幼児ではポリオの感染者1000人に対し1名が発症するのに対し、青年期の人では100人の感染者に対し1名の発症することが知られています。

上下水道などがととっていない衛生環境が良くない発展途上国では乳幼児にポリオによる麻痺がおこることが多いのです

一方ワクチンが導入される前の衛生環境の整った先進国では主に青年期の人にポリオ麻痺が発症することが多かったのです。つまり日本のような衛生環境が整った国では青年期の人に危険性が高いといえます。

したがって多くの先進国では不活化ポリオワクチンを年長児及び青年期も含めて5回ないし6回接種している国が多いのです。

日本では1歳までに3回、2歳までにもう1回と計4回しか接種しておらず、年長児の抗体価の減少が心配されます。

現在の日本のワクチンの接種法では、ポリオ麻痺の危険性の高まる時期に抗体価が下がってきてしまい対策が必要だと考えられます。

任意接種ではありますが、ぜひ年長児に5回目の接種をすることをおすすめいたします。

AMR対策いきまぁーす!

2018/04/30
ポスターの絵は初代ガンダムとそのパイロットであるアムロ・レイ。「アムロいきまぁーす!」という発進時の掛け声は懐かしいですね。

アムロ→AMURO→AMRとかけてあるわけですが、AMRとは耐性菌のことです。厚労省がガンダムとコラボして、増加する耐性菌対策を訴えているのです。

抗生物質は感受性があれば細菌には効きますが風邪の原因として大部分を占めるウイルスにはまったく効果がありません。そして抗生物質を乱用すれば抗生物質の効かない耐性菌が増えます。

抗生剤の効かない耐性菌(AMR)は世界中で大きな脅威になっています。耐性菌による死亡者数は世界中で年間75万人に上ると推定されています。さらに2050年には耐性菌(AMR)による死亡者は全世界で1000万人を越えるといわれています。これは優に癌による死亡者数を越えるのです。

2015年世界保健機構(WHO)総会で、薬剤耐性に関する国際行動計画が採択され、加盟各国に自国の行動計画を策定するようにもとめています

耐性菌(AMR)対策には私達にも出来ることは沢山あります。

不必要な抗生剤の使用を減らすことは大切です。ただ減らすだけでなく、適正に使用することが大切です。例えば溶連菌感染症にはしっかりと診断し10日間のペニシリンをしっかり使う必要があります。

急に熱が出たからといって、家に残っていた抗生剤を内服して様子をみるなどということはしないことです。何の役にも立たないどころか抗生剤の効かない耐性菌の増加につながります。

手洗いや咳エチケット。ワクチンをきちんと受けるなどの感染症対策を地道に行うことが耐性菌(AMR)対策にもつながります。

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